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函大ニュース

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2022年03月01日

令和3年度『函館大学ピア・サポーター養成&スキルアップ研修会』を開催しました

函館大学では、平成22年度より学内にピア・サポートセンターを設置し、「ピア・サポート」の取り組みを進めています。今年度、『函館大学ピア・サポーター養成&スキルアップ研修会』として3回の研修会を実施しましたので、概要をご報告します。

①『はじめての手話』(函館市手話出前講座);令和3年10月25日(月)開催

耳の聞こえない人の普段の暮らしやコミュニケーションの方法について講演いただいた後、手話を使った挨拶や自己紹介の仕方などの会話練習を行いました。今回初めて手話を学んだという学生がほとんどでしたが、講師の先生に分かりやすく丁寧にご指導いただき、楽しい雰囲気で学ぶことができました。「伝えたい」「わかりたい」という気持ちがコミュニケーションの基本であり、手話に限らず様々な手段で気持ちを伝え合うことが大切と教えていただきました。

②『性の多様性について』(函館市出前講座);令和3年11月15日(月)開催

前半は、LGBT等の多様な性に関する基本的な知識や函館市の取り組みなどについて市の担当者の方に講演いただきました。後半は、学校生活におけるLGBTに対する差別や偏見の具体的なケースとその対応策、友人等から相談を受けた時の対応の仕方などについて、トランスジェンダー当事者の方のお話も聞くことができました。普段の会話の中の何気ない言葉が相手を傷つけてしまう可能性があること、相手に寄り添う気持ちの大切さ、周囲の理解が大きな支えになることなど、実際の事例も交えて学ぶことができました。

③『ゲートキーパー養成研修』;令和3年11月29日(月)開催

「ゲートキーパー」とは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援に繋げ、見守る人のことです。函館市より講師3名が来校し、前半は「函館市の自殺の現状と予防対策について~今、私たちにできること~青少年対策を中心に」というテーマで、自殺の現状、うつ病の症状や治療、予防・対策の具体例などについて講演いただきました。研修後半では、相談場面のシナリオを使いながら演習を行い、悩みの相談をどのように受け止め、適切な相談機関につなげたら良いか考えました。参加した学生からは、「ゲートキーパーとは何なのか知ることができた」「函館市の自殺者数が多くて驚いた」「相手の気持ちに寄り添って力になりたい」など様々な感想がありました。

「ピア・サポート」は学生同士の支え合い・助け合いを行う活動です。今回の研修会をきっかけに、学生が様々なテーマに関心を持ち、相手を配慮し尊重する気持ちを持ちながら、互いに支え合い・助け合える関係性を築いていけたら良いと思います。新型コロナウィルス感染症の影響もあり、大学生活・日常生活での制限が多い状況が続いていますが、『函館大学ピア・サポーター』になった学生には、大学生活の中で自分にできる「ピア・サポート」を探して、実践していってほしいと期待しています。